腸内細菌（腸内フローラ）の必要性
今から約40億年前に地球上に生命が誕生し深海の古細菌があらゆる生命の祖先とされ約10億年前頃には、腸だけで生きる腔腸動物が海の中で発生しました。
例外を除いて、地球上のほぼ全ての生物に【腸】は有ります。私たち人間もその他動物も【腸】が無いと生きていけませんが【脳】が無くても生きている生物は多く存在します。また、あらゆる生物が初めて持った臓器は【脳】ではなく【腸】とも言われています。そして、胃や心臓、肝臓といった具合に、やがて体はその働きに適した必要な臓器を創り出していきます。
私達は無菌状態の子宮から産まれてきます。そして、もともと腸内細菌を持っていません。
人間の赤ちゃんは出産時、産道を通る際にお母さんの腸内細菌を受け継ぐ仕組みとなっています。
動物は、産まれ出る時に母親の肛門を舐めることや、母親が舐めることで腸内細菌を獲得します。自然界の動物は、泥のついた食物を食べることで、常に土壌細菌を補給しています。
実は、腸内細菌と土壌菌は同起源なのです。
産まれた赤ちゃんは、お母さんの母乳や皮膚、手や指を舐め、あらゆる細菌を取り込みます。腸内に細菌を摂り込もうとすることで、免疫を作り生命を維持しようとするのです。
そして、生後１年の間に自分の菌の種類がある程度は決まると報告されています。なので、腸内細菌の種類は個人によって極めて多様で異なります。
その後生活環境により、増減はあるものの菌の種類は一生を通じてほとんど変わらないことも報告されています。しかし、細菌の数や構成バランスを良くする事は出来ます。
根は腸であり、腸は根である
現在アメリカでは、土と腸の関係を細菌を中心として研究されています。
植物の根は、人間や動物の腸にあたり、土の中に張り巡らせた根から栄養を吸収しています。根も腸と同様に細菌達の力を借りて栄養を吸収して生きています。
根の周りには、多様性を持った有用な細菌達のコロニーが存在し様々な栄養を分解し植物を育てます。
人間の腸にも約200種の多様性を持った有用な細菌群が栄養素を分解し、腸から吸収する事で我々は生きています。
植物も同様に根から細菌達の力を借りて生きているのです。
しかし現代では、化学肥料や除草剤の散布により、土の中の細菌達は少なくなり、土に根を張る野菜や果実は、健全であるか疑う余地があるのが現状です。
私たちの生活の中にも、抗生物質、殺菌石鹸、保存料、添加物、防腐剤などは、腸内細菌を抑え、まさに現代の食生活や環境は腸内細菌を少なくする方向に進んでいると報告されています。
真の健康を手にいれる鍵こそ腸内細菌（腸内フローラ）
現在、発表されている腸内細菌の数は約1000兆個、個人では約200種類100兆個程で、重さは約2kgと言われています。
腸内細菌は日々、摂取した栄養成分を分解し、自身で作れないビタミンやミネラルを作り、さらには、免疫細胞を刺激し免疫力を高めたり【腸脳相関】とも言われるように幸せホルモンを分泌し、脳にも良い影響を与える働きをしています。
腸内細菌群は、セロトニンやドーパミン等のホルモンを創り出し、免疫機能の70％を腸と腸内細菌群らが創っていると言われています。腸内が安定している事で幸せホルモンも創られ心の病にも貢献しています。
腸内細菌が少ないと、脳内の神経伝達物質のひとつであり、精神を安定させる働きをする、セロトニンが少なくなります。セロトニンの90％が小腸粘膜細胞に存在し、中枢神経にはたったの2％しか存在しません。
セロトニンはトリプトファンと言う必須アミノ酸を原料とし生成されますが腸内細菌数が少ないと生成されず、その前駆体を脳へと送り出せ無い為、うつ病になりやすくなるというメカニズムで、【脳膜相関】と言われています。
私達は綿密に設計された腸内細菌に健全に働いてもらってこそ
真の健康を手に入れる事が出来ます
最後に
Bio4ra をご使用後、確認していただきたいことがございます。
健康な腸内環境と言っても、腸内や細菌を目で確認することはできません。
しかし、日々の循環で行う排便の際に、便の「大きさ」「色」「におい」でその日のコンディションを確認する事が出来ます。
健康な人ではバナナ状。 7～8割が水分です。 残りの3分の1が腸内細菌で、生きている細菌やその死骸です。あとの残りは、消化管で吸収されなかった食べかすや古くなって腸から脱落した細胞などが含まれます。
Bio4raを使っていただくと、便の色は黄褐色に近づき、半練り状でにおいが少なく、するりと出る感覚が感じられます。精神的にも穏和な感じを覚え体調も軽く感じられます。
その時期に血圧や、様々な検査を受ける事をお勧め致します。
