現代人は保存料や抗生物質、アルコールなどで腸内細菌のバランスが崩れ、体に様々な不調をきたしている状態です。
これまで一般的な情報として、乳酸菌た納豆菌、ビフィズス菌などが、そんな腸内環境を改善してくれると伝えられ、実際に沢山の製品も出ています。
腸内細菌は、漢方薬を発酵し、効かせるのだよ。
漢方薬も腸内細菌に代謝されて有効成分になる
漢方薬の多くは腸内細菌による薬物送達系(Drug Delivery System,DDS)で生理活性成分となる。
生薬 | 作用 | 配糖体 | 代謝産物(生理活性成分) |
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甘草 | 抗炎症 | グリチルリチン | グリチルリチン酸 |
紫胡 | 抗炎症 | サイコサポニン類 | サイコサポゲニン類 |
人参 | 代謝賦活 | ジンセノシド類 | プロトバナキサジオール |
大黄・センナ | 瀉下 | センノシド | レインアンスロン |
アロエ | 瀉下 | バルバロイン | アロエエモジンアンスロン |
芍薬 | 鎮痙 | ペオニフロリン | ペオニメタポリン |
山梔子 | 利胆 | ゲニポシド | ゲニピン |
黄苓 | 抗アレルギー | バイカリン | バイカレリン |
資料 昭和薬科大学病態科学教室教授 田代眞一